夜明け

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今日の昼、父がいままでのことを謝ってきた。

私は、記憶力がとても乏しいから、うれしかったことも、嫌だったことも、すぐに忘れてしまう。だから、父にされたことは、うっすらと記憶にのこっているけど、大半は覚えていない。ただ、小さい頃から、父が恐かった。

思い返せば、私は、父も被害者だったことに薄々気がついていたように思う。母から、祖父は、お酒が入るとだめな人だったと聞いたことがあった。家庭はたいへんで、会社でもみくちゃにされて、たくさん苦労したのだ。家庭の問題は、子どもが大きくなって、親になったとき、世代をこえて連鎖する。

だから、もういいのだ。父は、自分が間違っていた、気づくのがずいぶん遅くなってしまって悪かった、と言ったけれど、私は、それに気づいてくれたことが、今とてもうれしい。謝ったからといって、今までしてきたことが無くなり、すべてが元通りになるわけではない。でも、きっと、徐々に元通りになる。やっと、前を向ける。後は、私が、私の内面とゆっくり時間をかけて向き合っていけばいい。