家族の話

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昨日、実家に帰省した。

仕事を始めてからちょうど一か月が経つし、ゴールデンウィークということもあって浮き足だっていたのかもしれない。もう、実家に帰ることはないだろうと思っていたのに、ずいぶんあっさりと帰ることが決まった。

帰省といえば、私の中では、家族があたたかく出迎え、犬が駆け寄り、おいしいごはんがでてきて、それを囲んで食べながら、みんなで最近はどうだった、こうだった、などとおたがいの近況について話す、というようなイメージがある。

私は、ここ最近、ずっと、みんなに何を話そうかと考えていた。仕事は大変だけど、楽しいと思えるようになったこと、周りには優しい人たちがたくさんいること、ご飯をきちんと食べていること、他にも話したいことがたくさんあった。

今思えば、初めての帰省に期待を抱きすぎていたのかもしれない。

仕事がおわって、急いでバスにのり、実家に帰ると、出迎えてくれる人はだれもいなかった。家の中は暗く、父は、私たち(母がバス停まで迎えにきてくれた)に背を向けて寝ており、妹は、まだ帰っておらず、朝起きたときには、出掛けていったようで、もういなくなっていた。お互いがお互いに干渉しない、冷たい、以前の私たちのままだった。

考えれば分かることだったのに、なぜ想像できなかったんだろうと思う。私が、家を出る前、父が今まで悪かったと謝ってきたこと、ぜんぶ一からやり直すといってくれたことで、すべてが丸くおさまると安心しきっていたのかもしれない。

人がすぐに変われないことは、私がいちばんよく知っていたはずだ。

今さら、何とも思わないけれど、何も変わっていない状況にすこし虚しくなった。一体、どうすることが正しかったんだろう。だれか答えを教えてくれる人がいればよかったのにね。